- ✅XMのパラジウム(PALL)の取引条件
- ✅XMで投資するメリット・デメリット
- ✅証拠金/スプレッド/損益計算方法
- ✅MT4/MT5での取引方法（画像付き）
- ✅実際にXMで取引した感想
海外FX業者のXMでは、シンボル「PALL」でパラジウムの先物CFD取引が可能です。レバレッジ22.2倍、ゼロカットシステム、MT4/MT5対応など、XMならではの環境でパラジウム取引ができる点が魅力です。
この記事ではXMでのパラジウム取引のやり方や注意点を画像付きで詳しく解説しています。
XMのパラジウム（PALL）の取引条件と基本情報
XMでパラジウムを取引する前に、まずは基本的な取引条件と特徴を確認していきましょう。
XMのパラジウム取引は、レバレッジ22.2倍で少額から取引でき、ゼロカットで追証リスクもありません
一方で、限月による強制決済やスプレッドの広さには注意が必要です。 以下、詳しく見ていきます。
XMのパラジウムの取引条件
XMのパラジウム（PALL）の取引条件は以下の通りです。
| 取引条件 | 説明 | |
|---|---|---|
| シンボル | PALL | XM独自の シンボル表記 |
| 内容 | Palladium | 銘柄の内容 |
| 最大 レバレッジ | 22.2倍 | 大きいほど 少ない資金で 取引が可能 |
| スワップ | なし | 通貨ペア間での 金利差相当額 |
| スプレッド | 697~1300 ポイント | 売買価格差、 注文毎に発生する 手数料 |
| 1ロットの 価値 | 10 TroyOunces | コントラクト サイズ |
| 最大/最小 取引ロット | 45/1 | 注文可能な 最小/最大ロット数 |
| 証拠金率 | 4.5％ | 取引するために 必要な最低限の 口座残高 |
| 指値/逆指値 レベル | 0 | 現在価格と 予約注文価格の 最低距離 |
| 最低価格 変動 | 0.01 | PALLの損益幅を 求める際に使用 |
| 値動きの 最小値 | USD 0.1 | スプレッドの 価格を求める際に 使用 |
XMのパラジウムCFDは、レバレッジ22.2倍でスワップポイントが発生しないため、保有コストを気にせず戦略を立てやすいのが特徴です。
XMのパラジウムはCFD先物商品
XMのパラジウムは先物CFD商品として提供されています。先物CFDとは、将来の価格を予想して売買する金融商品で、以下の特徴があります。
- 買いからも売りからもエントリー可能
- 決済期限（限月）がある：
期限が来ると自動的に決済される - 実物の受け渡しはなし：
価格差による損益のみを取引する - スワップポイントなし：
先物商品のため、ポジションを持ち越してもスワップが発生しない
XMのパラジウムCFDなら相場が上昇局面でも下降局面でも利益を狙えるため、相場環境に応じた柔軟な戦略が可能です。
CFD先物商品はシンボル後方に限月が記載される
パラジウムのシンボルを見ると、「PALL-DEC23」のように、後方に限月を示す記載があります。
この「DEC23」は、銘柄の限月(決済期限)を表しており、このPALLが2023年の12月(December)までに決済される先物商品であることを示しています。
限月の決済日を迎えると強制的に決済されてしまうので、先物商品を保有する場合は必ずXMの先物スケジュールを確認しましょう。
XM公式サイトの貴金属ページで先物スケジュールが確認できます。パラジウムのデータは下方にあるので下までスクロールしてください。
パラジウムの最大レバレッジ
XMのパラジウムの最大レバレッジは「22.2倍」です。 FXやGoldなどの1000倍と比べると少なく感じるかもしれませんが、パラジウムにレバレッジをかけて取引できるのはXMの大きな魅力です。
パラジウムのスワップポイントと配当金は0
パラジウムは前述の通り先物商品のため、「スワップポイント」と「配当金」が発生しません。
ポジションを持ち越してもスワップポイントは0です。
スワップ金利と配当金がないということは、限月までの間は何日保有しても、保有コストが発生しないということです。
XMのパラジウムの取引時間
XMのパラジウムの取引時間は日本時間で以下の通りになります。
| 曜日 | 取引時間 |
|---|---|
| 月～木曜日 | 7時05分～翌5時55分 |
| 金曜日 | 7時05分～翌5時10分 |
※冬時間は+1時間（夏時間は上記の時間）
「平日朝の1時間10分間」と、「土曜早朝から月曜朝まで」はメンテナンスのため取引不可
年始やクリスマスなどの特別な日には取引時間が変更になることがあります。欧米の休日には市場がクローズすることが多々ありますので、ご注意ください。
XMの取引時間の変更
XMでは月初に、取引時間の変更がある各銘柄について「XMからのお知らせ」ページで取引時間の変更を告知しています。
パラジウムについても、祝日などで取引時間の変更がある可能性があるので、最新の情報はXMからのお知らせページでご確認ください。
XMでパラジウム投資するメリットと注意点
それでは、ここまで見てきたXMのパラジウム基本情報を踏まえつつ、XMでパラジウム投資するメリットと注意点を見ていきましょう。
国内証券と同水準のレバレッジで取引できる
XMのパラジウム取引における最大レバレッジは22.2倍です。
国内でパラジウムCFDを提供している楽天証券やGMOクリック証券などでは、商品CFDのレバレッジは最大20倍となっており、XMは国内証券と同水準のレバレッジで取引が可能です。
XMの場合は最低0.01ロットから取引できるため、より少額からパラジウム取引を始めることができます。
ゼロカットで追証がなく借金にならない
XMでのパラジウム取引ならFX同様にゼロカットが保証されているので、万一口座残高を超える損失が発生してしまった場合でもXMがマイナス分を負担してくれます。
そのため、XMから追証の支払いを求められることはなく、入金した額以上の損失は発生しません。
国内証券のCFD取引では追証が発生する業者もあるため、この点はXMの大きなメリットと言えます。
MT4/MT5を利用できる
すでにXMでFXなどの取引を行っている方でしたら、新たにパラジウムのトレードに挑戦する場合でも、引き続きMT4やMT5を使って慣れた環境で取引が行えます。
MT4/MT5は世界中で利用されている高機能な取引プラットフォームなので、テクニカル分析やチャート機能も充実しています。
取引コストがやや高め
XMのパラジウムのスプレッドは700ポイント前後で推移しており、1ロット取引する場合、約10,500円分のスプレッドコストがかかります（700ポイント、1ドル=150円で計算）。
海外FXを含む貴金属CFDの取引コストは概して国内CFDより割高になる傾向があります。
しかし、XMでは、豪華なボーナスを簡単に利用できるので、パラジウムなどのCFD銘柄を取引する際も、ボーナスをうまく利用し取引コストを圧縮することが可能です。
XMでパラジウムを取引する手順
ここからは、実際にXMでパラジウム取引をするための準備と設定手順を説明していきます。
- 口座開設
- MT4/MT5のダウンロード
- MT4のPALLチャート表示
1.口座開設
XMで口座開設するには、XMの会員に登録した後、本人確認書類の提出などが必要です。スムーズに進めば、数時間以内に取引することも可能です。
XMの口座開設は以下のステップで完了します
- XM公式サイトにアクセス
- 個人情報の入力
- 取引口座の詳細を選択
- 本人確認書類のアップロード
- 口座の有効化
XMでは新規口座開設ボーナスや入金ボーナスなど、豊華なプロモーションが用意されているので、パラジウム取引を始める際の証拠金として活用できます。
2.XMのMT4/MT5のダウンロード
XMの口座が開設できたら、取引プラットフォームであるMT4またはMT5をダウンロードします。
XM会員ページから、お使いのデバイスに対応したMT4/MT5をダウンロードしてインストールしてください。
手順1 MT4/MT5を使用端末に応じて選択
MT4/MT5は、PC(Windows)、Mac、スマートフォン、タブレットに対応しているので、ご自身のご利用端末に応じて選択してください。
手順2 ダウンロードボタンをクリック
ダウンロードボタンをクリックするとダウンロードが始まります。
手順3 ログイン
MT4/MT5のインストール完了したら、口座開設時にXMから届いたメールに記載されている「ログインIDとサーバー名」、自分で設定した「パスワード」を入力しログインしてください。
3.MT4にPALLのチャートを表示する方法
MT4/MT5は初期状態で、PALLを含む多くの銘柄名が表示されていないので、PALLを取引するには、銘柄を表示させる必要があります。
手順1 気配値欄を表示させる
画面左上のメニューバーの中にある「気配値」ボタンをクリックします。
手順2 すべての銘柄を表示
画面左側(気配値)に通貨ペアなどの取引商品のリストが現れるので、気配値を右クリックし「すべてを表示」を選択します。
手順3 PALLのチャートを表示
気配値から、取引したい銘柄を右クリックし「チャートを表示」を選択します。
表示されるチャートは、初期状態ではバーチャートですが、チャートの種類や時間足は好みに応じて変更できます。
手順4 オーダーの発注画面を表示
チャート上で右クリックし、「注文発注」→「新規注文」でオーダー発注画面を開きます。
オーダーの発注画面詳細
オーダー画面で「数量」「注文種別」を選び、「注文」をクリックすることで成行注文できます。
- 画面左：現在価格のティックチャート
- 通貨ペア：取引したい銘柄を選択(必須)
- 数量：売買するロット数の入力(必須)
- 決済逆指値：損切りする価格
- 決済指値：利確したい価格
- コメント：メモ
- 注文種別：
「成行注文」か「指値注文」を選択(必須) - 注文ボタン：クリックして注文完了(必須)
XMのパラジウム取引｜必要証拠金や損益の計算方法
XMのパラジウム取引に必要な証拠金や損益の計算方法を解説します。
XMのパラジウム証拠金計算方法
XMでパラジウムを取引するための必要証拠金の計算式は以下になります。
(ロット数×コントラクトサイズ×価格)
÷証拠金率＝必要証拠金
現在価格：1000ドル
コントラクトサイズ：10 Troy Ounces
取引ロット数：1
証拠金率：4.5％
1000ドル×10×1ロット×0.045=450ドル
XMのパラジウム取引手数料(スプレッド)の計算方法
XMのパラジウムは先物商品のためスワップがなく、取引コストとして計算するのはスプレッドのみとなり、計算式は以下の通りです。
数量(ロット数)×スプレッド(ポイント)
×値動きの最小値(ドル)＝スプレッドの価格
値動きの最小値とは、最小変動単位による収益の変化（ティックバリュー）をいいます。値動きの最小値は、コントラクトサイズと最低価格変動で求められます。
XMのパラジウムの場合は、コントラクトサイズが10で最低価格変動が0.01なので、「10×0.01＝0.1」なので、値動きの最小値は0.1となります。
パラジウムのスプレッドポイント：700ポイント
値動きの最小値：0.1ドル
ロット：1ロット
700ポイント×0.1ドル×1ロット＝70ドル
スプレッドは注文した時点で支払い済みになるので、スプレッドが大きければ大きいほど、スタート時のマイナスが大きくなります。
XMのパラジウムの損益計算方法
XMのパラジウムの損益はスプレッドと同じ計算式で算出できます。
ロット数×ポイント×ティックバリュー(ドル)
＝損益
最小変動レート＝1ポイントです。 パラジウムの場合、最低価格変動値が0.01なので、これが1ポイントとなります。 1000ドルから1010ドルにレートが変動した場合、レート差は10.00なので、ポイントで表すと1000になります。
ポイント(レート差)：100ポイント
値動きの最小値：0.1ドル
ロット：1ロット
100ポイント×0.1ドル×1ロット＝10ドル
実際にパラジウムを取引して損益を計算してみた
パラジウムの損益を計算するために、1ロット取引しましたので挙動の参考にしてください。
パラジウム1ロットを売で注文
パラジウムが、1ロット当たり2609.26ドルの時に「売り」注文を出しました。
ちなみに今回の必要証拠金は約127,729円、取引手数料(スプレッド価格)は9,757円でした。
値上がりしたので決済
その後、2594.23ドルに値下がりした際に決済注文をしました。
決済した場合の損益
- 取引ロット数：1ロット
- ポイント(レート差)：1503ポイント
- ティックバリュー：0.1ドル
1503ポイント×0.1ドル×1ロット
＝150.3ドル
日本円に換算すると、約16,342円です。
実際にXMでパラジウムを取引した感想
取引前の準備：限月の確認が重要
パラジウムは先物商品なので、まず最初に戸惑ったのが「限月」の確認です。
MT4/MT5で「PALL-DEC25」「PALL-MAR26」のように複数のシンボルが表示されるため、どれを選べば良いのか最初は迷いました。基本的には一番先の限月（満期日が一番遠いもの）を選ぶのが良いでしょう。
証拠金の高さに驚き
1ロット取引するのに必要な証拠金は、パラジウム価格1000ドルの場合で約450ドルです。
FX通貨ペアと比べるとかなり高額に感じましたが、これはレバレッジが22.2倍に制限されているためです。ただ、この控えめなレバレッジのおかげで、価格が急変動しても比較的安心して見ていられました。
最小取引量が1ロットからなので、少額で試したい場合は少しハードルが高いかもしれません。
値動きの大きさが魅力
実際に取引してみて感じたのは、値動きの大きさです。
1日で数十ドル動くこともあり、1ロット保有していれば1日で大きな損益が発生します。短期トレードをする方にとっては、この値動きの大きさは大きな魅力です。
ただし、逆に動いた時の損失も大きいため、ストップロス（損切り設定）は必須だと感じました。
ゼロカットの安心感
実際に取引していて最もメリットに感じたのは、ゼロカットシステムがあることです。
パラジウムは地政学リスクに敏感に反応するため、突発的なニュースで価格が急変動することがあります。万が一の時でも追証の心配がないというのは、レバレッジをかけて取引する上での精神的な支えになります。
XMのパラジウム取引に関するよくある質問(FAQ)
