Exness(エクスネス)のレバレッジは通常最大2,000倍で、条件を満たすと無制限を選べます。ただし、有効証拠金・取引銘柄・時間帯によって上限が変わるため、口座の設定倍率だけでは実際の取引条件を判断できません。
この記事では、レバレッジの上限・無制限を使う条件・制限される場面を整理します。実口座で撮影した設定画面とドル円の計算例を使い、倍率の変更方法から取引量を考えるポイントまで解説します。
Exnessのレバレッジは最大2,000倍、条件を満たすと無制限
Exnessは通常最大2,000倍で、条件を満たした口座では「1:無制限」を選べます。ただし、実際の上限は口座の有効証拠金・銘柄・取引時間によって変わります。
有効証拠金は、口座残高に含み損益を反映した金額です。次の上限は取引口座ごとに判定されます。
| 有効証拠金(USD相当) | 最大レバレッジ |
|---|---|
| 5,000ドル未満 | 2,000倍 条件達成時は無制限 |
| 5,000ドル以上30,000ドル未満 | 2,000倍 |
| 30,000ドル以上100,000ドル未満 | 1,000倍 |
| 100,000ドル以上 | 500倍 |
Exness公式ヘルプ確認:2026年10月19日。銘柄固有の必要証拠金やHMR(必要証拠金の引き上げ)がある場合は、そちらが優先されます。
無制限でも取引量や損失が無制限になるわけではない

無制限レバレッジは、取引に必要な証拠金をほぼゼロまで小さくできる仕組みです。上の図は、同じ資金でもポジションの維持に必要な証拠金を圧縮できることを表しています。
ただし、必要証拠金が小さくなっても、スプレッドや取引手数料、値動きによる損失はなくなりません。注文できるロット数にも銘柄・口座ごとの上限があります。「無制限だから何ロットでも持てる」という意味ではありません。
ドル円1ロットの必要証拠金を比較
ドル円を1ドル160円で1ロット(10万通貨)取引する例で比べてみます。円口座の必要証拠金は「10万通貨×160円÷適用レバレッジ」で計算できます。
| 適用レバレッジ | 必要証拠金 |
|---|---|
| 500倍 | 32,000円 |
| 1,000倍 | 16,000円 |
| 2,000倍 | 8,000円 |
1ドル160円は比較用の仮定レートです。スプレッド・手数料を除き、記載のレバレッジが適用される場合で計算しています。無制限時の実際の必要証拠金は取引画面で確認してください。
同じ1ロットなら、1pip(0.01円)の値動きで生じる損益は、どの倍率でも1,000円です。必要証拠金が16,000円から8,000円へ減っても、10pips逆行したときの損失はどちらも10,000円になります。
レバレッジ無制限の開放条件|まず満たすべき3つ
リアル口座で無制限レバレッジを選ぶには、次の3つの条件をすべて満たす必要があります。
- 有効証拠金(残高に含み損益を反映した額)が5,000ドル未満であること
- リアル口座で決済済みの注文が10件以上あること(未約定の予約注文は除く)
- リアル口座の決済済み取引量が合計5ロット以上あること
有効証拠金は、無制限を設定する口座で判定されます。一方、取引の回数とロット数は、同じパーソナルエリア内にある全リアル口座の合計でカウントされます。セント口座を使う場合は、5ロットの代わりに500セントロットが必要です。
10回・5ロットの数え方
取引回数とロット数は、両方を満たす必要があります。5ロットを1回で取引しても、10回の条件は満たせません。
たとえば、0.5ロットの注文を10件決済すると、取引回数は10回、合計取引量は5ロットです。10件のポジションを同時に持つ必要はなく、取引を分けて積み上げられます。
0.5ロット×10件は数え方の一例です。条件を急いで満たすために取引量を増やすと損失も大きくなるので、資金に合ったロット数で進めましょう。
Exnessのレバレッジを変更・確認する方法
レバレッジは、パーソナルエリアで取引口座ごとに変更できます。以下は「1:無制限」を選ぶ例ですが、通常の倍率へ変更するときも同じ設定画面を使います。
最大レバレッジの変更手順
設定はパーソナルエリア(会員ページ)から数分で終わります。手順は以下の通りです。
- Exness公式サイトを開き、サインインする
- 「本取引口座」タブの【︙】より最大レバレッジの変更
- プルダウンから「1:無制限」を選ぶ
- 「続行」を押して確定する
「本取引口座」タブを選択し、該当口座の右側の【︙】よりメニューを表示させ、【最大レバレッジの変更】をタップします。


プルダウンから希望する倍率を選びます。無制限の利用条件を満たしている場合は、画像のように【1:無制限】を選択できます。

レバレッジの欄が選んだ倍率に変わったことを確認し、【続行】をタップします。画像は【1:無制限】を選んだ例です。

設定後は、口座情報に選んだ倍率が反映されているか確認します。実際の取引に適用されるレバレッジは、対象銘柄・有効証拠金・取引時間によって変わります。制限される場面は次の章で説明します。
設定したレバレッジが正しく反映されているかは、口座情報の画面ですぐ確認できます。

倍率を下げると、同じ数量でも必要証拠金が増える場合があります。ポジションを保有しているときは、変更後の必要証拠金と余剰証拠金も確認しましょう。
Exnessのレバレッジが制限される場面
口座の設定倍率が、そのまますべての注文へ適用されるとは限りません。有効証拠金、銘柄、ニュースや休場前後の時間帯を分けて確認すると、倍率が下がる理由を把握しやすくなります。
有効証拠金が増えると上限が下がる
無制限が使えるのは、その口座の有効証拠金が5,000ドル未満のあいだです。残高が4,800ドルでも、含み益が300ドルあれば有効証拠金は5,100ドルとなり、上限は2,000倍になります。
さらに30,000ドル以上で1,000倍、100,000ドル以上で500倍へ下がります。無制限を維持するためだけに出金すると、含み損に耐える資金も減ります。倍率だけでなく、残す資金と保有数量を一緒に考えましょう。
銘柄ごとに条件が異なる|2026年10月の変更予定
主要・マイナーFXの対象通貨ペア、DXY、ゴールド・シルバーなどは無制限の対象です。一方、株式や対象外の通貨ペアは固有の証拠金条件があり、口座を無制限に設定するだけでは同じ倍率になりません。
Exnessは2026年10月、一部CFDを固定レバレッジから口座設定に応じた「動的証拠金」へ移すと案内しています。従来の「暗号資産・原油・株価指数はすべて無制限の対象外」という説明では、変更後の条件を表せなくなっています。
| 公式の変更予定日 | 対象銘柄 |
|---|---|
| 2026年10月10日 | BTCUSD・ETHUSD・ETHBTC・BTCUSDT |
| 2026年10月17日 | XNIUSD・XCUUSD・XALUSD・XPBUSD・XZNUSD・XPDUSD・XPTUSD XNGUSD・UKOIL・USOIL |
| 2026年10月24日 | US30・US500・USTEC・JP225 US30_x10・US500_x100・USTEC_x100 |
出典:Exness公式「一部の金融商品のレバレッジの引き上げ」(2026年10月19日確認)。日程は変更される場合があります。
変更後は利用条件を満たす場合に無制限が適用されますが、HMRは引き続き優先されます。新規注文だけでなく既存ポジションも対象です。口座の設定倍率が従来の固定倍率より低い場合は、変更によって必要証拠金が増えることがあります。
10月19日時点では、BTCUSD・ETHUSDの個別仕様でも動的証拠金への変更を確認しています。10月17日予定分には公式商品欄に旧条件が残るものがあり、10月24日分は今後の予定です。取引前には自分の口座・銘柄の必要証拠金を確認してください。
重要な経済指標の発表前後はHMRが適用される
HMRは、相場の急変が見込まれる時間帯に必要証拠金を引き上げる仕組みです。多くの対象銘柄では、重要ニュースの発表前最大15分から発表後90秒までの新規注文に適用されます。
TR-MATEの実口座には、件名「The list of Instruments Affected by High Importance News」の通知が届いていました。以下は通知例です。現在の適用銘柄・時間帯は、パーソナルエリアや取引画面のHMR表示も確認しましょう。

MT4/MT5でメールを確認する方法
MT4またはMT5を起動し、右下の【設定】を開いて【受信トレイ】をタップします。「The list of Instruments Affected by High Importance News」をタップして内容を確認しましょう。

市場の休場前後にもHMRがある
週末は、多くの銘柄で市場のクローズ約3時間前から再開1時間後までがHMRの目安です。BTC・ETHはこの週末条件の対象外です。日々の取引休憩前後にも銘柄別のHMRがあるため、週末だけを見ればよいわけではありません。
| 対象銘柄 | HMR中の倍率 |
|---|---|
| FX | 200倍 |
| シルバー(XAG) | 50~200倍 |
| 原油(USOIL・UKOIL) | 20倍 |
| 天然ガス(XNGUSD) | 5倍 |
| US30・USTEC・US500 | 50~100倍 |
出典:Exness公式HMR案内(2026年10月19日確認)。通常時の上限とは別の値です。
ゴールドは公式のHMR総括表が100~1,000倍、商品別ページが200~1,000倍と異なっています。暗号資産にも総括表と個別表の違いがあるため、これらの銘柄は注文時のHMR表示と必要証拠金を確認してください。
また、取引活動やリスク状況に応じて条件を緩和するフレキシブルHMR(FHMR)があります。すべての利用者に保証されるものではなく、株式・株価指数・スタンダードセント口座は対象外です。自分に適用される条件はパーソナルエリアで確認できます。
高いレバレッジのメリットと取引量を決める注意点
メリット:同じ取引量なら必要証拠金を抑えられる
最大のメリットは、同じ数量のポジションを持つために拘束される証拠金を減らせることです。必要証拠金が下がった分をすべて追加注文に使わず、余剰証拠金として残す使い方もできます。
メリット:口座タイプを問わず無制限を使える
無制限は特定の口座だけの機能ではなく、条件を満たせばスタンダードセント・スタンダード・プロ・ロースプレッド・ゼロの各口座で利用できます。倍率だけでなく、取引する銘柄やスプレッド・手数料に合わせて口座を選べます。
注意点:損失を左右するのは取引数量
必要証拠金が少なく済むと、ついポジションを増やしたくなります。しかし、設定倍率を上げることと、取引ロットを増やすことは別です。同じロットなら値動きによる損益は変わらず、ロットを増やせば小さな逆行でも損失が膨らみます。
たとえばドル円0.5ロット(5万通貨)は、1pip動くと500円の損益です。有効証拠金が1,000円なら、取引コストを除いても2pipsの逆行で1,000円の損失になります。「注文できる量」より、損切りまでの値幅でいくら失うかを先に考えましょう。
注意点:ロスカット水準0%でも資金は守られない
Exnessの通常のロスカット水準は証拠金維持率0%です。必要証拠金がほぼゼロになっても、含み損が増えれば有効証拠金は減ります。無制限とロスカット水準0%の組み合わせで、損失に耐えられる金額自体が増えるわけではありません。
なお、株式CFDの日次休場時間中はロスカット水準100%という別条件があります。通常時の0%を、すべての銘柄・時間帯へ当てはめないようにしましょう。
Exnessには、ロスカットで全注文が閉じた後のマイナス残高を通常0へ戻すゼロカットがあります。ただし、口座へ入れた資金の損失を防ぐ制度ではありません。マイナス残高のリセット前に追加入金すると相殺される場合があるため、リセットを確認してから入金します。
Exnessのレバレッジに関するよくある質問(FAQ)
最後に、Exnessのレバレッジに関するよくある質問をご紹介します。







