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海外FXの1ロット・1pipとは?取引量と損益の計算方法を図解

2026 10/16
海外FX・CFDの知識
2026-10-16
KAZU NAKAGAWA
取引数量と値動きの計算を表すコイン・価格目盛・計算機

ロットは「どれだけ売買するか」を表し、pip(ピップ)は「価格がどれだけ動いたか」を表します。

たとえば、ドル円を1万通貨(1万ドル)買って10pips上がると、利益は1,000円です。この計算が分かると、注文画面の数字から「どれくらい利益や損失が出る取引なのか」をイメージできるようになります。

この記事では、ロットとpipsの基本から、ドル円・ユーロドルの損益計算、ゴールド(XAUUSD)の1ロットまで順番に解説します。

目次

海外FXの1ロットは基本10万通貨|0.1・0.01ロットとの関係

ロットは、通貨を売買するときの数量の単位です。海外FXの標準的な口座では、1ロット=10万通貨に設定されていることが多くなっています。

ここでいう「1通貨」は、米ドルなら1ドル、ユーロなら1ユーロのことです。つまり、1ロットは取引する通貨によって10万ドルや10万ユーロになります。

たとえば、ドル円(USDJPY)の1ロットは10万米ドル、ユーロドル(EURUSD)の1ロットは10万ユーロです。通貨ペア名の左側にある通貨を、何通貨分売買するかと考えると分かりやすくなります。

代表銘柄の1ロットの数量一覧

代表銘柄1ロットの数量
ドル円
USDJPY
10万米ドル
ユーロ円
EURJPY
10万ユーロ
ポンド円
GBPJPY
10万英ポンド
ユーロドル
EURUSD
10万ユーロ
ポンドドル
GBPUSD
10万英ポンド
豪ドル米ドル
AUDUSD
10万豪ドル
ゴールド
XAUUSD
100トロイオンス
シルバー
XAGUSD
5,000トロイオンス
WTI原油
先物
100バレル
ブレント原油
先物
100バレル
日経225
現物
1指数単位
指数値 × 1円相当
NYダウ
現物
1指数単位
指数値 × 1米ドル相当
NASDAQ100
現物
1指数単位
指数値 × 1米ドル相当
ビットコイン
BTCUSD
1BTC
イーサリアム
ETHUSD
1ETH
表作成:TR-MATE
※XMTradingの仕様例。契約サイズは業者・口座によって異なります。

出典:XMTrading「銘柄別契約仕様」

0.1ロットは1万通貨、0.01ロットは1,000通貨

1ロットより小さい数量でも取引できます。0.1ロットは10分の1、0.01ロットは100分の1の量です

ドル円なら0.1ロットは1万米ドル、0.01ロットは1,000米ドルです。ユーロドルなら、それぞれ1万ユーロ、1,000ユーロになります。

「0.1ロット」という数字だけを見ると少なく感じますが、ドル円では1万米ドル分の取引です。この数量に値動きの幅を掛けると、利益や損失が求められます。

マイクロ口座などは1ロットの数量が違う

少額取引用の口座では、1ロットを小さく設定していることがあります。たとえばXMのマイクロ口座は1ロット=1,000通貨なので、0.1ロットは100通貨です。標準的な10万通貨の口座と比べると、同じロット数でも取引量は100分の1になります。

この「1ロット当たりの数量」を契約サイズと呼びます。口座を変えるときは、契約サイズも確認しましょう。MT5では、気配値表示で銘柄の「仕様」を開くと確認できます。

出典:XMTrading「口座ごとの取引数量」|MetaTrader 5「銘柄の仕様」

ゴールドの口座ごとの取引量や必要証拠金は、ゴールドの1ロットと証拠金の解説をご覧ください。


1pipとは?ドル円は0.01円、ユーロドルは0.0001ドル

pipは、価格の変化を表す単位です。複数形のpipsは「ピップス」と読みます。「10pips上がった」といえば、価格が1pipの10倍だけ上昇したという意味です。

ドル円が150.00円から150.10円へ上がれば10pips、151.00円まで上がれば100pipsです。ユーロドルは1.1000から1.1010へ上がると10pipsになります。

取引画面では、ドル円が150.001のように、さらに細かい桁まで表示されることもあります。この最後の0.001円は0.1pipです。表示されている最後の桁が、そのまま1pipとは限りません。

FX代表銘柄の1pipの値幅・損益一覧

損益幅は、1ロットの数量一覧にある取引量で、価格が1pip動いたときの金額です。

代表銘柄1pipの値幅1ロットの
損益幅
ドル円
USDJPY
0.01円1,000円
ユーロ円
EURJPY
0.01円1,000円
ポンド円
GBPJPY
0.01円1,000円
ユーロドル
EURUSD
0.0001米ドル10米ドル
ポンドドル
GBPUSD
0.0001米ドル10米ドル
豪ドル米ドル
AUDUSD
0.0001米ドル10米ドル
計算・表作成:TR-MATE/1ロット=10万通貨で計算

出典:HFM「ロットと損益計算」

0.1ロットなら表の損益幅の10分の1、0.01ロットなら100分の1です。米ドルで求まる損益を円で知りたい場合は、円に換算します。たとえば10米ドルは、1米ドル=150円なら1,500円です。

CFDの値幅と1ロットあたりの損益一覧

ゴールドや原油なども、「数量 × 値動きの幅」で損益を計算できます。代表的なCFDを同じ形で見てみましょう。

代表銘柄値動きの幅損益幅
(1ロット)
ゴールド
XAUUSD
0.1米ドル
(1pip換算)
10米ドル
シルバー
XAGUSD
0.01米ドル50米ドル
WTI原油
先物
0.01米ドル1米ドル
ブレント原油
先物
0.01米ドル1米ドル
日経225
現物
1円
(1ポイント)
1円
NYダウ
現物
1米ドル
(1ポイント)
1米ドル
NASDAQ100
現物
1米ドル
(1ポイント)
1米ドル
ビットコイン
BTCUSD
1米ドル1米ドル
イーサリアム
ETHUSD
1米ドル1米ドル
計算・表作成:TR-MATE/上の数量表と同じ契約サイズで計算
※CFDのpipsの数え方は業者・ツールで異なるため、計算に使った値幅を表示しています。

ゴールドのpipsについて、ゴールドのpips計算方法で詳しく解説しています。シルバーや原油等の銘柄ごとの取引の基本は、銀CFDの取引ガイドと原油CFDの取引ガイドで確認できます。

ロットとpipsから損益を計算する方法

損益の基本は、取引数量 × 値動きの幅です。ここからは1ロット=10万通貨として、ドル円とユーロドルを0.1ロット取引する例で見ていきます。計算するのは売買価格の差による損益で、別途の取引手数料やスワップは含めません。

ドル円0.1ロットなら、10pipsで1,000円

ドル円0.1ロットの数量は1万米ドルです。10pipsは0.10円なので、1万米ドルに0.10円を掛けると1,000円になります。買いと売りでは利益になる方向が逆ですが、同じ数量・同じ値幅なら損益の大きさは同じです。

買いから入る場合|150.00円→150.10円

1万米ドルを150.00円で買い、150.10円で売って取引を終えるとします。1米ドルにつき0.10円高く売れるので、計算は次のとおりです。

10,000米ドル ×(150.10円 − 150.00円)=1,000円の利益

反対に149.90円まで下がって売れば、1,000円の損失です。このように、反対の売買をして取引を終えることを「決済」と呼びます。

売りから入る場合|150.00円→149.90円

売りから始めた場合は、高く売って安く買い戻すと利益になります。1万米ドルを150.00円で売り、149.90円で買い戻した場合も、差額は0.10円です。

10,000米ドル ×(150.00円 − 149.90円)=1,000円の利益

買いでは値上がり、売りでは値下がりが利益になる、と整理すると分かりやすくなります。売った後に150.10円へ上がれば、今度は1,000円の損失です。

ロットを10倍にすると、利益も損失も10倍

同じドル円の値動きでも、注文するロット数によって損益は変わります。1pipと10pips動いた場合を、ロット別に比べてみましょう。

取引量1pipの損益幅10pipsの損益幅
0.01ロット
1,000ドル
10円100円
0.1ロット
1万ドル
100円1,000円
1ロット
10万ドル
1,000円10,000円
ドル円・1ロット=10万通貨で計算

0.01ロットでは100円だった10pipsの値動きが、1ロットでは1万円になります。ロットを増やすと、利益だけでなく損失も同じ割合で大きくなります。注文量を決めるときは、「何pips逆に動いたら、いくら失うか」まで金額に直して考えましょう。

取引金額・必要証拠金・損益はそれぞれ違う

「0.1ロットは1万通貨」と分かると、次は「1万米ドル分のお金を入金する必要があるの?」と疑問に思うかもしれません。FXでは、取引金額の一部を証拠金として預けるため、売買する金額と口座に必要な資金は異なります。

ドル円0.1ロットをレバレッジ100倍で取引する例

ドル円を150円、0.1ロット=1万米ドルとして、取引金額と必要証拠金を分けてみます。

項目計算金額
取引金額1万米ドル × 150円150万円
必要証拠金150万円 ÷ 100倍15,000円
10pipsの損益幅1万米ドル × 0.10円1,000円
ドル円150円・0.1ロット・レバレッジ100倍の例

出典:MetaTrader 5「証拠金の計算」

150万円相当を売買するために必要な証拠金は15,000円で、その取引で10pips動くと損益が1,000円変わります。必要証拠金は取引の担保であり、損失の上限ではありません。

レバレッジを変えても、同じロットなら損益は同じ

上の例でレバレッジを100倍から1,000倍にすると、必要証拠金は15,000円から1,500円へ下がります。それでも数量は1万米ドルのままなので、10pipsの損益幅は1,000円で変わりません。

資金とレバレッジから取引量を試算する場合は、ロット計算機が使えます。ただし、証拠金で持てる数量を、そのまま注文する必要はありません。先ほどの損益計算も使い、想定する損切り幅でいくら失うかを確認してから、ロットを決めましょう。

ロット・pipsに関するよくある質問

ドル円0.01ロットで1pip動くと、損益はいくらですか?

1ロット=10万通貨の口座なら10円です。0.01ロットは1,000米ドルなので、1,000 × 0.01円=10円。10pipsなら100円、100pipsなら1,000円になります。

MT4・MT5のpointとpipは同じですか?

ドル円が小数点以下3桁で表示される場合、1pointは0.001円、1pipは0.01円です。この場合は10points=1pipになります。

ゴールド0.01ロットで価格が10ドル動くと、損益はいくらですか?

1ロット=100トロイオンスなら、0.01ロットは1トロイオンスです。価格が10米ドル動くと損益は10米ドルで、1米ドル=150円なら1,500円になります。

損切り幅20pipsで損失を1,000円に抑えるには、何ロットですか?

ドル円・1ロット=10万通貨なら0.05ロットです。20pips=0.20円なので、1,000円 ÷ 0.20円=5,000通貨となります。取引手数料や注文価格のずれは別に見込みます。

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KAZU NAKAGAWAのアバター KAZU NAKAGAWA Data Analyst / Writer

当サイトのデータアナリスト兼ライターです。50台以上のメタトレーダーからFX業者のデータを収集・分析。1000以上のシグナル配信者からトレードデータを収集・分析。自社データに基づいた角度の高いコンテンツを公開します。国際結婚後、10年以上海外に居住しており、中国語・日本語に精通する教員としても活動しています。

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